できるかな系コーナー『まぐまぐ調べ』

震災時に備えて職場〜自宅まで徒歩で帰る

2008/08/20 10:00
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■もうすぐ防災の日。まじめに地震のことを考えたい。

かとうです。
9月1日は防災の日ですね。
小学校や中学校時代は、比較的頻繁に防災訓練をしていた気がします。
大学入学以降は、1度くらいしか記憶にないです…。


久しく防災訓練とかやってないなぁ

ちなみに、ご存知と思われますが、防災の日の始まりになったのが関東大震災
M7.9、死者・行方不明者・負傷者合わせて約24万7千人にも及んだ大地震です。

南関東地震活動期説によると、
南関東では約69年(誤差十数年あり)周期で大地震が発生しており、
2007年〜2036年の30年間で70%の確率で大きな地震が起こると推定されてるようです。
私は現在年齢が20代半ばです。
私が生きている間に大きな地震が起こる可能性は、
実はとても高いということになります。

私が、地震が起こったときに何をするかと言えば…
自宅の窓や玄関を開け放つくらいでしょうか。
正しい対応は、あまりわかっていません。
今の生活だと、自宅にいるより会社にいる時間が圧倒的に多いので、
自宅以外で地震に見舞われる確率の方が高い状態です。
もしかしたら地震で電車やバスも止まってしまい、
遠くても歩いて帰らないといけない・・・という事態もありえます。

東京の目黒区には、地震の学習館という施設があります。
今回は、この地震の学習館で震災について学習したり、
職場から自宅まで徒歩で帰宅してみるなど、
普段はあまりやっていない地震対策を、
まじめにやってみようと思います。

■大地震で大量発生すると言われる「帰宅困難者」とは?

先ほど「職場から自宅まで徒歩で帰宅してみる」と言いましたが、
『帰宅困難者』というものをご存知でしょうか?

首都直下地震による東京の被害想定報告書によると、
震度5強もの地震が起こった場合、
ほとんどの交通機関が停止してしまうとのこと。
これによって、地震発生時に自宅にいない外出者が、
自宅に帰られない「帰宅困難者」になるそうです。

目安として、会社〜自宅までの帰宅距離20km以上が「帰宅困難」。
東京都の場合、自宅にいない外出者全体約1,144万人のうち、
約392万人(約34%)が帰宅困難者になる恐れがあるとのことです。

かとうの場合、職場〜自宅までの距離は徒歩でちょうど約20kmほど。
立派に帰宅困難状態です。
帰宅困難者というものを、遠くの存在に感じていたけれど、
実は十分にありえることでした。

■まずは学習館で、地震体験&防災知識を学びます。

東京の目黒区の、地震の学習館にやってきました。
ここでは、大地震が起きた時に予想される危険を学んだり、
それに対する防災対策などの知識を深めることができます。
こういった施設はあるけれど、
実際に利用されたことのある方は少ないかもしれませんね。
今日はこの場所で、映像や装置を使って地震の揺れや煙の体験をし、
その後に帰宅訓練を行うにあたってのアドバイスをいただこうと思います。


やってきました地震の学習館

施設に行くと、担当者がついてくださり、地震について詳しく教えてくれました。



南関東でM6.0以上の大地震発生する確率は、
10年以内で30%
30年以内で70%

地震が起こるサイクル・原因など教わった後、
映像を見ながら揺れの体験です。


身構え


画面を見ながら揺れを体験

以前、大きなライブに行っていた際に、
震度4程の地震と遭遇したことがありました。
そのとき野外だったにも関わらず、揺れを感じて驚いた記憶が。
ちなみに自宅は地盤が緩いのもあり、けっこう揺れたらしく、
部屋が悲惨なことになっていました…。
こんな比じゃないですね。


次に、煙の体験をしました。
これは、煙で充満した部屋の中を通ってくる、というものです。


みるみるうちに煙が充満していきます。

実際に中を通ってみましたが、本当に何も見えません。
壁伝いに行っても、何がどうなっているのかわかりませんでした。


すぐ後ろから見てもこんな感じ

やっとの思いで外に脱出しました。
とても距離を長く感じたのですが、煙がない状態の部屋に入ると、
なんてことない、数秒で辿り着ける距離でした。
想像以上に遠く感じられ、息も続きません。


その後、参考になるかもしれないとのことで、
震災のビデオを見させていただきました。
このビデオの中で、とある一家の父親が震災に備え、
職場〜自宅付近まで徒歩で帰宅する、という訓練を行っていました。
まさに今回、私がやろうとしていることです。


■帰宅困難にどう立ち向かう?専門家のアドバイス

実際に、帰宅困難になり、かつ徒歩で帰宅することになったときにどうすればよいか。
この施設にある危機管理室防災課の、細野さんにお話を伺ってきました。


よろしくお願いします!

丁寧に資料をまとめて下さっていて、感動しました…!


新聞切り抜き記事には、首都地震が起きた場合の道の混雑予想が…

帰宅困難者とは、震災時に外出していて、
その影響で、帰宅することが難しくなってしまった人のことです。
出勤や通学に使っている電車やバスも、
地震の影響で動かなくなることはあります。
動いたとしても、その線路や道路が無事だとも限りません。
そうしたら、自分の足が頼りになります。
帰宅困難者になり、それでも帰宅しようとした際にどうすればよいかを中心に、
色々とお話を聞かせていただきました。
中でも、以下が大切なポイントとなります。

帰宅ルートを決めるには?
  • 広い大通り・幹線道路を歩く。
  • 災害時にも使えるトイレや施設を確認しておくこと。
必需品などは?
  • 履き慣れたスニーカー、帽子や防寒具など、季節に応じたものを。
  • 長袖の上着は季節に限らずあるとよい。
  • 事前に自分の手元に水分や非常食を持っておくこと。
帰宅支援サービス施設の利用
  • コンビニやガソリンスタンド、ファミリーレストラン。
    事前に場所を確認しておくこと。
交通情報を収集する
  • バスや電車など、交通機関の情報の収集。
    復旧状態や、道路の情報を仕入れて必要に応じて様子を見ること。

自分の場合、線路沿いの道を歩くのが最短かな?と、
安易な考えをしていましたが、そうではないのですね。
あと、「トイレ」がとても大切なようです。
食料も、非常時にはコンビニなど支援してくれますが、
人数分が確保できるとは思えません。
やはり、普段から職場などに備えておく必要があるそうです。

■実際に、職場から自宅まで徒歩で帰宅する

東京都渋谷区から、神奈川県綱島の自分の家までは、
歩く場合の道のりだとおよそ20kmほど。
アドバイスの元、帰宅する前に準備するものを用意しました。
履き慣らしてあるスニーカーも会社に準備しておきました。
普段はサンダルやパンプスなので、
会社に履き慣れた運動靴を置いておくとよいですね。
あと一緒に靴下も必要ですね。


出発前に、地図でルートも確認してマークです。

ちなみに今回の地図はこちら。


渋谷から電車で20分程の距離ですが、


徒歩だと何時間かかることやら…
自宅の最寄駅を目的地とします。


スニーカーもバッチリ

本日のお天気は、天気予報によると、
天気:晴れ/最高気温:34℃ とのこと。
けっこう暑くなる予感です。

早速行ってみたいと思います。
なお、出発時刻は 09:30 です。
私の場合、この時間は普段はまさに出勤した直後です。
眠いーとか言い合っている頃でしょう。

【1】09:45 AM - 旧山手通り(0.8km地点)


現在位置


通勤ルートをはずれるのは新鮮でもあります。

まずは狭い道から大きな通りへ。
普段はあまり気にしていない建物を見てみたり、
地図と睨めっこしていたら、異国の方に声をかけられたり。
天気もよいし、夏休みのプチ旅行気分です。
歩けるのか不安だったけれど、意外と大丈夫な気がしてきました!
普段は電車や建物からしか見ない風景も、
近くで見ると違った風に見えて楽しいです。

通りに出てしまえば、あとはそんなに入り組んだ道はないはず。
この調子で道なりに進んでいきます。

【2】10:00 AM - 駒沢通りと山手通りの分岐点(2.0km地点)


現在位置


大きな通りの分れ道

道路標識をチェックして、
向かうべき方向を間違えないよう確認。
これも普段はあまり気にしていないですね。

【3】11:10 AM - 大崎郵便局前(5.1km地点)


現在位置


大通りが何本もぶつかり、混雑に注意な場所です。

相変わらずお日様はサンサンです。
水分補給をしながら歩いているけれど、暑くて汗が止まりません。
そして、なんだか水が温くて飲むと逆に気持ち悪い…。
味付の飲み物が欲しいです。
まだ半分も来ていないというのに、先が思いやられます。
普段の運動不足が祟っているのでしょうか…。
いや、慣れない道だから疲れやすいに違いない!

【4】12:00 PM - 水分が切れました…。(9.1km地点)


現在位置


さらに一時間ほど歩いて行き、洗足池公園に辿り着いたあたり。
早くも、持ってきていたペットボトルの一つが空になりました。
水が温いとか、味付がいいとか、そんな贅沢を言っている場合ではないです。
こっちが先に底を尽きてしまいました。
水分が足りるのか心配になってきます…。
訓練中の今だからこそ、コンビニで買えるけれど、
実際に大地震が来たら、すぐ品切れ状態になるのでしょうね…。

大事に飲まないと…。
ちょうどそこに池があるけれど、非常時は飲むのかな?
うーむ…
暑いです。視界がチカチカしてきます。

【5】12:50 PM - 環八通りの真下にて(11.6km地点)


現在位置


道端でも座ります。

さらに一時間ほど進んだ後。
信号を待ってるだけなのに座り込み。
膝の辺りまで痛くなってきました…。
お腹も空いたと思ったら、もうお昼の時間なんですね。
でもお腹が空いても、気持ち悪くて食欲はあまりわきません。
夏バテしている気分です。

休憩をするなら、もっと公園とか施設とか、
ちゃんとした場所まで辿り着いてからの方がいいのかなと思いつつ、
信号が数回変わるまでここで座っていました。
ちょうどこの真上を環八通りが通っていますが、
こんなところで座りこんだら危ないのかも。
もしこの環八通りが崩落などしたら…、
この通りを直進できなくなるんでしょうか。
そうしたら通れる場所まで迂回するとか…。

座って眺めていると、車の通りが意外と多い。
お盆でまだ普段ほどの混み具合ではないだろうに…。
これらの車が通りをふさぐわけだから、
大きな通りだったとしても、人が通れる場所はだいぶ少なくなるのでは…。

【6】14:00 PM - 多摩川(12.5km地点)


現在位置


大きくてキレイな橋です。

私の場合、自宅に帰るには大きな河を通らないといけないのです。
地震のときに、この橋が生きている保証はないわけで…。


向こうに線路が見えた!

イメージ的に、線路って頑丈そうだけどどうなんだろう。
電車に乗ってるとき、変に橋の上で停車されると泣きたくなります。
なんとなく、怖くないですか?

【7】15:10 PM - 天気は気まぐれ?(15.5km地点)


現在位置


明らかに怪しい雲行き…。

あんなに晴れていたのに、振り向いたらどす黒い雲が…。
雲に追いかけられている気分です!
向かい風っぽかったから、ゴールまで天気がもつようにと願います。
そうか、大雨が降り出す可能性だってあるんだな…。

【8】15:45(約18.8km地点) PM - 地元駅が見えた!


現在位置


知ってる風景が!

水分も塩分もなくなるし脚は痛いし暑いしで、
最後の方はだいぶペースが落ちました。
でも、見覚えがある場所につくと、不思議と元気が出てきました(笑)


綱島駅に到着ー!!地元っていいですね…!

妙に嬉しかったですが、ここからさらに徒歩で進んでいくことになります。
もう少し時間がかかりそうです。

【9】16:30(約 20.0km 地点) 自宅着


無事(?)に到着

駅からが思ったより時間がかかって予想外でした。
でも、どうにか帰ることができました!!
のろのろペースだったけれど、
知らない場所を歩くより、知ってる場所を歩く方が安心しますね。
バスだったら風景をなんとなく眺めているから
覚えているものです。

帰宅したときは、履き慣れているスニーカーだったにも関わらず、
カカトが靴擦れ起こしていました。
歩いているときはあまり気が付いていなかったのですが、
気が付いてしまうと痛かったです。
絆創膏貼ればよかった…。

でも、とりあえずゴールできてよかった!

■実際に歩いてみて。徒歩帰宅のポイント

細野さんのアドバイスのもと、渋谷〜自宅までを徒歩で帰宅してみて、
困ったところや気付いたところもありました。
ポイントをまとめてみたいと思います。

1:帰るときは大きい通りを歩くのが良い

オフィスがある場所は大通りには面していないので、
まずは近くの大通りに出るために道を辿りました。
帰るときは大きな道を通る方が安全だと、
細野さんにアドバイスをいただきました。
狭い道路は、塀や電柱の倒壊など、歩きにくい上に、
もし何かあっても人が少ないので危険なのだそうです。


日差しが暑い…


広い道路は車も多い

2:公共施設やトイレの事前確認をしないと後で困る!

たとえ施設を利用しなくても通過地点に点々とあった方がよいそうです。
また、トイレは困る人が最も多いそうです。特に女性が…。
私は今回、帰宅支援マップや、街っぷるのような地図を使いましたが、
この他にもコンビニや避難所など場所が載っている地図もあると思います。
なかなかの便利アイテムでした。


公園のトイレも使えます。
が、とても混みます。


コンビニも大切です。

3:分岐するポイントを確認

実際には、標識もないかもしれないですが、
道はちょくちょく確認しながら進むとよいなぁと思いました。
自分は方向音痴なので、ものの見事に通りを間違えたりしましが、
体力を消費してしまうので、無駄足は避けたいところ…。


通りの名前とか、ちゃんとわかるのだろうか…。

4:時間がかかっても、休憩は大事

休憩をとることが大事だと思いました。
休んだら休んだ分、目的地への到着時間が遅れてしまうけれど、
それでもやっぱり疲れたら休んだ方がよいですね。
私はこんな場所に座り込んでいますが…。

また、今回は昼間だったのですが、
夜の移動は避けるべきだそうです。
停電などしていたら、辺りは真っ暗で何も見えない状態で、
道が壊れていても気付けなかったりするからとのことです。

確かに街灯がなかったら、街なんて真っ暗ですね…。


出来るなら施設などで休みましょう。

その他:こんなことになった


例えばこんな河にかかっている

今回私は河を越えるために橋を渡りました。
大きな河を渡る場合、橋がなかったら、
遠回りでも迂回して行くのが賢いと教わりました。
橋が無事なことを信じたいですが、実際はわからないです。


また、交通情報だけでなく天気にも注意だと思いました。


もしも雨に降られたりしたら、無理に歩行を続けず、
休めるところで休んだ方がよいのかなと思います。
こんなときのために、日傘兼雨傘も便利かも…。

■普段からの心がけや準備が大切

実際に、渋谷から自宅まで、徒歩帰宅してみました。
履き慣れた靴でも、距離が長いと靴擦れすることも・・・。
自分は見事にしてしまいました。
靴下も分厚い方が痛くならない気がしました。


カカトが痛い!

絆創膏など、手身近な救急用品を持って置いた方がよいです。

また、水分も足りませんでした。
一応500mlペットボトルを3本ほど持っていったのですが、
普段あまり水分をとらない私でも足りなくなり、コンビニへ…。
水分だけでなく、汗と一緒に塩分も出ていきまいた。
腕にまさかの塩の結晶が出来たり。
即製ポカリ(水+砂糖+塩?)とか作れたらよいのでしょうか。

徒歩は思いの他、体力を消耗しました。
今回6時間弱と言いましたが、それは私が自由に歩けた速さでです。
もし東京にいる帰宅困難者が一斉に帰宅を開始したら、
大通りは人々で溢れて満員電車状態になるそうです。
通常の約2〜3倍の時間がかかるとか…。
こういう場合は、時間を置いて時間差帰宅をした方がよいですね。

また、やはり普段から震災時に備えて準備できるものは、
自分の手で揃えておく必要があります。
特に、水と食べ物、スニーカーは必須だなぁと思いました。
普段どおりの私たちの生活なら、特に入手困難な物品はなさそうです。
非常時に担いでいく荷物一式くらいは、
会社に準備してもよいと思いました。

他にも、震災を勉強できる場所やイベントは、
今回私が行ったもの以外にもあります。
みなさんも、機会があれば、震災学習や帰宅訓練などしてみてはいかがでしょうか。
子供の頃とはまた違った新鮮な感覚で、訓練を行うことができると思います。

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コメント

私も神奈川県に住んでいた当時(十うん年前阪神の震災の前です)に何日かにわけて歩いてみましたが、その時は帰宅難民という言葉も無く、アドバイスをしてくれる人も無く、指をさして笑われてました。
こういうことを実際に試してくださる人が増えることはとてもうれしいことです。

2008/08/20 19:12 |  あるざっく・ぎるのや

かとうさん、よく頑張りましたね。大変いい企画です。「備えあれば憂いなし」災害への対策は常に考えておきましょう。帰宅難民が出るくらいの災害では道路は瓦礫の山となるかもしれませんし、看板、建物など景観も変わるかも知れませんので、道順はよく覚えておいて下さい。おーつさんと自転車で走っておくのも一案では?それとコジマンにストロー浄水器も準備させておきましょう?今回のバッグは正解ですね、ポケットには必ず絆創膏を入れて置いてください。蛇足ながら、自宅では枕元には着替えを準備しておいて下さい。(特に冬には)

2008/08/20 16:14 |  ひぽぽたます

お疲れ様でした!
私も数年前にやってみたことがあります。
その時は銀座(というより新橋)〜浦安でした。
転職&引越をしてしまったので、私もまたやってみようかな。

2008/08/20 15:44 |  はる
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